アンナとロッテ

2005年9月7日 映画
 長い映画だったけど(二時間以上・・・)引き込まれて最後まで観た。
 ストーリーは、双子の姉妹が両親の死でそれぞれ別の親戚に引き取られ、まったく境遇の違う人生を歩んでいくというもの。一人は無学で貧しい田舎の農家に。もう一人は裕福で生活ぶりも派手なセレブ家庭に。これだけなら、昔の日本でもあったかもしれない話なんだけど、この姉妹には日本ではなかなか想像し難い、国がひしめき合うヨーロッパという環境要素も加わって更に切ない。時代は第二次世界大戦頃だし。
 だって、姉妹でドイツにいたほうはナチスに徴兵されたオーストリア人を愛してオランダにいたほうはユダヤ人を愛しちゃうんだよ!?オーストリア人は戦死、ユダヤ人は強制収容所で死んでしまう。望んでナチスの親衛隊になった訳じゃない。望んでユダヤ人だった訳じゃない。でも、表面的に見たら加害者と被害者な訳で。誰も悪くないのに。
 夏にも、NHKでアウシュビッツの特別番組をやっていたけれど、戦争って実は悪い人って本当に少ない。もしかしたら、悪い人っていないのかもしれないと思った。みんなそれぞれ自分の信念をもって行動した。その力の出力の仕方・方向が間違ってしまっただけ。そんなふうに感じた。

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